【完】わたしの恋のキューピッド
俺が朝登校していると
後ろから聴き慣れた声がした。


「おっす!真司!」


「悠斗、おはよう!」


悠斗は俺の友人で同じバスケ部。

「おう!あ!そういえばさ、
お前、彼女出来たのか?」


「は?何言ってんだよ?前も言ったけど
俺はいま部活で忙しいから彼女作ってる余裕はねーの」


俺がそう言うと、悠斗は腑に落ちないような表情をした。



「え?でも俺、昨日お前が1年の女子と
一緒に弁当食ってるとこ見たんだけど・・・
告白してきた子じゃねぇの?」


「あぁ、まぁ・・・。
確かに一緒に食べてたけど」


「お前いつも売店なのに弁当なんて珍しいなぁ~って
思ってたんだけど・・・。
もしかして!彼女の手作り弁当か!?」


「まぁ、確かにあの子の手作り弁当だけど、
彼女ではない!」


< 28 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop