【完】わたしの恋のキューピッド
先輩はナンパ男のほうに行き、
ナンパ男の肩に手を乗せた。


「こいつはやめとけ・・・」


「え・・・?
な、なんでだよ・・・?」



「残念だが、こいつは男だ・・・」



「はぁ・・・!?」


え・・・!?


先輩は驚きの表情をする私たちをよそに
哀れみの表情で続けた。


「いやぁ・・・。
こいつは女装が趣味でな、
まぁ、残念だが・・・」


「あ、あぁ・・・。
そ、そうですかぁ・・・では!」

するとナンパ男は
走って去って行った。

というより逃げて行った。


「あの・・・、先輩・・・」


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