赤いアネモネ
「ただいま。」
「由奈ちゃん~お帰りなさい♪」
「おかえりー」
あれ。今日はパパが遅くなるからママしかいないはずなのに……
もう一人声がする。
お客さんでも来てんのかな?
「由奈、帰り遅かったね。」
「うん。用事がって……亜利砂!」
「そんなにビックリしなくてもよくない?いつものことじゃんうちがユナん家いるのは」
亜利砂はいつも一緒にいる。
親同士も、仲良くてよく私がいなくても家にいることがある。
「……。」
「それより……大平(おおひら)先輩大丈夫だった?」
大平先輩とはさっき電話で別れた人。
私の部屋に移動しながら───
「あ~うん。流してたら振ってくれた。」
「良かったね。今日も泊まっていくね……って明日から入院か!」
「ごめんね。」
「いーよ!いーよ!リハビリもいれて1ヶ月だっけ?……」