赤いアネモネ

「ただいま。」
「由奈ちゃん~お帰りなさい♪」
「おかえりー」

あれ。今日はパパが遅くなるからママしかいないはずなのに……
もう一人声がする。
お客さんでも来てんのかな?

「由奈、帰り遅かったね。」
「うん。用事がって……亜利砂!」
「そんなにビックリしなくてもよくない?いつものことじゃんうちがユナん家いるのは」

亜利砂はいつも一緒にいる。
親同士も、仲良くてよく私がいなくても家にいることがある。

「……。」
「それより……大平(おおひら)先輩大丈夫だった?」

大平先輩とはさっき電話で別れた人。

私の部屋に移動しながら───

「あ~うん。流してたら振ってくれた。」
「良かったね。今日も泊まっていくね……って明日から入院か!」
「ごめんね。」
「いーよ!いーよ!リハビリもいれて1ヶ月だっけ?……」
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop