*武士の花*~花は桜木、人は武士~
慶太郎が連れて来た道場の者と一緒に

亡骸を実家へ




「ありがとうございました」







深々と頭を下げられた











「立派に勤めを果たしてくれました
ありがとうございました」








俺は、不甲斐なさから、涙が溢れた









誰も、死なせちゃならねぇ



俺達には、命を守る!その責任がある!














後日、訪れた慶太郎の墓で

ばったり、弘吉に出くわした




弘「ははっ 慶太郎が好きな煮物だ
渉も来たんだな……
七重に会えたか?
慶太郎……七重と夫婦になるって
俺とも喧嘩したよな?
あの時、渉が間を取り持ってくれたのに
慶太郎と渉を、仲直りさせてやれなくて
ごめんな?」


墓の前には、確かに煮物があり

渉が来ていたことがわかる


3人の友情の深さを思うと、掛けてやる
言葉がなかった


弘吉の背中をそっと、撫でてやることしか

出来なかった











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