幼なじみはアイドルの先輩
社先生がいなくても、阿久津さんが敏腕プロデューサーに見えます。


やっぱり目力が凄いよ。


俺がプロデューサーなんだぞって訴えかけてる。


「いいかな?」


亨おじさんが手を挙げた。


その姿は私が知ってる親戚の面倒見のいいおじさんではなく、シビアな経営者の雰囲気をこれでもかと出してる亨おじさんだった。


「完売は喜ぶべきことだね。切り詰めるとこは切り詰めて予算をなるべく出さないところはいいよ」


「ありがとうございます」


「ただ……、本人たちの肉体的負担がかなりあるのではないかと私は心配してる。身体が資本のこの世界だからね。補充するなり考えてないの?」


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