幼なじみはアイドルの先輩
これだけでお腹一杯にはしないよ。


年間を通じて考えないといかないからな。


春のコンサートでも秋に向けてちょっとした仕掛けをするつもりだ。


節目は物事を決めるにはちょうどいい。


生き残るためには頭をフル活用しないとね。


…………と、ここまでは俺の思い描いた通りの反応を世間は示してくれた。


しかし…………。


正月は家族でおせちのはずだったんだが、男2人の何の面白味のない時間が流れてゆく。


わざわざ正月から呼び出す用事もないだろうと、桂木の顔見たら挨拶の代わりに毒を吐いてやれと思ったが、まさかの説教だった。


「嘘じゃない。お前に記憶はないが、お前ははっきり娘って言ったぞ」


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