幼なじみはアイドルの先輩
亜矢さんは何をしてるのか気になって見に行ってみると……。


「あ!おはようございます」


「おはようございます。亜矢さん、サインですか?」


テーブルに色紙が山積みになってる。


数の迫力で一瞬グラッときた。


「しばらく時間あるから、たまってたのを一気にやろうって」


「大変じゃないですか?」


「全然」


さらっと言ってのけるのがかっこいい。


当たり前だけど、サインするの早いよね。


「お世話になったお礼に杏ちゃんにもサインするよ」


お世話になったのは我々なんですけど……。


インディーズユニットの営業に貢献していただいて。


期待に応えていかないと正規メンバー昇格は夢のまた夢だ。


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