幼なじみはアイドルの先輩
「イライラしてても、あの場であれだけ言えるんだから、古谷は自分が思ってる以上に成長してる。それに、ダンスがあまり得意じゃないメンバーに親身になって教えてるし、梓やめいっちたち先輩メンバーにも言いたいことはっきり言えるし、古谷のリーダーは誰も文句は言わない」


古谷が足をさすってる。


正座のままだから、しびれ始めたか。


「お願いします!」


「…………まだまだ未熟者ですけど、よろしくお願いします」


なんとか古谷は納得してくれたかな?


「でも、あたしがリーダーになったら、ゆかりさん辞めるんですよね?」


「…………古谷が困らないように支える人がもっと必要だから何としても見つけ出す。それまでは辞められない」


「ずっといてくれてほしいです。ガーネットはゆかりさんってイメージが……」


古谷より先に私が泣きそうだ。


ひかるより私だって言ってくれる人がいてやって来てよかったよ。


「ありがと。この話はまた機会があればしよう。そろそろゲームしようか?」


「そうですね。ゆかりさんにみっちりしごかれる前にあたしがみっちり教えます」


「よろしくお願いいたします」


「最後には先生の認定試験がありますから」


「認定試験……合格出来るように頑張る」


ハードルが高いと思うのは私だけでしょうか?


幼なじみさんは、どんなルールを築いたんでしょう。


古谷を影で操る存在に彼女はなるのか?


そんなこと想像したら、背筋が寒くなってゲームどころじゃない。


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