幼なじみはアイドルの先輩
「アマゾナイトの勢い凄いですね」


付き合いは長いが、このお偉いさんはほとんど俺の目を見ないで話す。


かと言っていい加減なやつではない。


ようやく彼も組織の主流派の一員になったから、態度が豹変するかとほぼ諦めの心境だったが、たいして変化はなかった。


シャイな男だと俺は結論づけてる。


「今がチャンスだと俺は思ってる」


「ちなみに僕は、エミリーちゃんが……」


急に顔を上げるからビビったよ。


意外につぶらな瞳してるじゃないか。


「今日はガーネットグローブの話だろ。要件?」


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