幼なじみはアイドルの先輩
「ま、いっか!食べよ食べよ」


微妙な空気が漂い始めると、瞬時に切り替えの出来るのか藍の強みだ。


「でも、1番驚いたのは愛結さんだよ。まさか、杏と同じチームになるとはね。うらやましいねえ」


藍が言うと嫌みに聞こえないのがいいね。


「劇場公演限定ソング制作もやっぱり愛結さんが入るからなのかなあ」


「めっちゃ歌いたいけど、1番多く歌えるの杏さんですよね。いいなあ」


何だかんだで劇場が気になる麗奈と和奏。


「でも、愛結さんが劇場メンバーになったら強いですよ」


今までみんなの話をずっと聞いてた百合ちゃんが沈黙を破りました。


このかわいさを私に少しでもわけてください。


「そうだね。劇場メンバーってはっきり言ってあたしらより上手いと思うよ。そこに愛結さんと杏でしょ。あたしたちも気合い入れないとね」


綾女の気合い注入でまた新たな1年を引き締めて過ごせそうだ。


「百合ちゃんがお先に帰るから1年記念日の写真撮ろうよ」


藍の提案にみんなノリノリで賛成した。


ちょうど注文した飲み物を運んできた店員さんにスマホを渡して頼んだ。


もちろん将来を背負うであろう百合ちゃんを中心に据えて何回か撮影した。


みんなこの1年で撮影慣れしてるから写真写りはバッチリ!


私はまあ気合いで乗り切った。


これを2年、3年と全員で写真撮りたいねとみんなが言い合って百合ちゃんをお見送りしました。


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