幼なじみはアイドルの先輩
そして、私は見逃しませんでしたよ。


2人の左手の薬指にキラリと光るものが。


眼鏡かけてきて大正解です。


ま、うすうすは気づいていたんだけどね。


何も言わず見守ってあげるのも親友ですしね。


そんな私の視線に気づいた文が努さんをチラリ。


努さんも文をチラリ。


正月におのろけな光景を目にするとは。


「呼び出してごめん。実はね」


「わざわざ私に言わなくてもいいよ。お似合いなんだから」


「その……さっき、婚姻届出してきたんだ」


「…………ん?こんいん?……え!」


「俺と文は入籍したんだ。夫婦になったんだ」


缶コーヒー開けてなくてよかった。


特大のサプライズを受け入れられない。


< 536 / 2,020 >

この作品をシェア

pagetop