幼なじみはアイドルの先輩
卒業してからは彼氏の話を惜しげもなくしてくれる。


私はひかるさんはいつでもクールだろうと思ってたが、ひかるさんものろけまくるんだと。


「ひかるさん、似合ってますよ」


「ホント?でも、何かまだしっくりきてないんだよね」


ひかるさんは歩きながら髪を触る。


地下鉄は人少ないからぶつかる心配もない。


地上へ上がると一変したけどね。


「さすがだ……」


ひかるさんが言葉を失う。


初詣に訪れてるこの人だかり。


外国人が多いです。


はぐれる可能性もあるので、手を繋いだ。


「ひかるさん、顔赤いですよ」


「なんか照れるなあ」


「彼氏さんといつもこうしてるんじゃないんですか?」


「あたしらは手を繋がないって共通の考え方あるから繋いだことないの」


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