幼なじみはアイドルの先輩
「決定事項だからどうにもならない。よほどのアクシデントが起きない限りはもう……ね」


そんなマジ顔で否定されたら夢も希望もなくなるじゃん。


かすかに望みを捨ててなかった涼さんと紗和の表情がみるみる曇っていく。


榊さんも決まりが悪そうに肩をしゅんとさせてるし。


私さ、目の前の机を手のひらでバチンと叩きたい気分ですよ。


「ここのメンバーには2人のことは?」


「伝えたよ」


ソファーに座って見守ってた愛結が口を開いた。


「伝えたところであたしらはいつもと変わんないんだけどね。世界が違う話だから」


愛結はクリアファイルにビラを入れ直して、杏の机のファイルを立ててるところの隙間にはさめた。


同期のめいっちが毎日泣き叫んでるのに愛結も少しは親身になってよ。ちょっとドライ過ぎやしません?


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