私の上司
.





『どうして山内さんは行かないんですか?
社員旅行ー』

と、山内さんに半泣きになりながら聞くと

「ちょっと予定があってね。」




困ったように笑う山内さんに半泣きの私。




『来てくれないと嫌ですよ!
ただでさえ桜ちゃん苦手なのに女性が二人だけなんて…』




「でも旅行をキッカケにまた修斗さんと近づけるかもよ?」




山内さんも伊藤さんが声を掛けたのがけれどどうしても外せない予定があるみたいで。




一時期はライバルのような存在だった山内さんも
今では優しくアドバイスをくれるお友達になったから

一緒に行きたかったのだけれど。





溜息をつく私を見兼ねたように




「大丈夫よ。
なんだかんだでキモ桜に負けるはずないでしょ!」





最近少し暴言が気になるけど笑


力強く肩を叩いてくれる椿さんに
私も笑ってみせてみた。




.






「お部屋とかバス席とかどうします⁇
私、部長の近くがいいです!」





「あー、部屋とかバス席は俺が決めとく。」





オフィスに戻れば聞こえてくる二人のやり取り。

もう聞きたくないよ。




耳を塞ぎたい気持ちで修斗さんを見ると
バッチリ目があって


彼の口角がニヤリと上がった。







「…部屋同じにする奴はもう決まってるから。」





ドキドキしてしまう胸の鼓動を悟られないように
ぷいっと背中を向けた。





時々あんな風に私を遊ぶの。
ズルいよ。


.
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