1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~

私の上から、男が吹っ飛んだ。



え……っっ??



さっきまで一緒にいた彼が、肩で息をしながら立っていた。



私の身体の上に、コートが掛けられる。




「………れん……さ…ん……??」




蓮の顔を見て、安心してしまったのか、急に体から力が抜けていく。




薄れていく記憶の中で、蓮が男を何度も殴っている姿が見え、




私はそのまま意識を手放したのだった……。

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