恋愛小説のライバルキャラに転生したけど、死ぬのが嫌なので就職します。
今日も忙しい昼の時間を終え、厨房の一角で昼食をとる。
父の作るナポリタンは格別。お腹も空いているから夢中で食べてしまう。
死んだらこのナポリタンも食べられないし、やっぱり学園に行かなくてよかった。
カランカランと、扉につけたベルが鳴る。
私は慌てて口の中にあるものを飲み込むと、厨房から出た。
「いらっしゃいま・・・・」
お客さんの顔を見て、ドキッとした。
目の前にいるのは、あの小説の中の、メロディが好きだった人。
好きだったのに、決して叶う事のなかった人。
レイン・グランベル。その人だったから。