お前、可愛すぎて困るんだよ!
「ほんと、イヤになっちゃうね~。
めちゃくちゃ面倒くさいもんっ」


葵ちゃんは、不満げに、頭の後で腕を組んだ。



「……んー。
そうだね~」



とは、言ったものの。



葵ちゃんが、なんでそんなにイヤそうな顔をしているのかわからない。



「もしかして……。
葵ちゃんって、勉強が大好きなの?」



だから、そんな風に聞いてみた。



「……は?」



葵ちゃんの眉間のシワが、さらに深くなった。
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