お前、可愛すぎて困るんだよ!
「内緒で、結婚しちゃいましょ~♪
ねっ。
妃莉ちゃん♪」



「え……。
あ……はい……」



あたしは、昔から碧くんのことが好きだから、すぐにうなずいた。



「ほら~。
碧も~。
お返事は?
もちろん、“はい”よね?」



でも、碧くんは……。



「……ばかばかしい」



と、小さく吐き捨てただけだった。
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