お前、可愛すぎて困るんだよ!
焦ってあわあわしながら、なおもお財布を探す。



すると……。



「財布なんて、べつに、いーよ。
行こうぜ」



と、隣から伸びた……片倉くんの手に腕をつかまれた。



「……えっ?」



カバンから顔をあげると同時に、グイッと上に引き上げられる。



「……え?
なに?」



なにが起こってるの?



状況が把握できないうちに、教室から連れ出された。
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