お前、可愛すぎて困るんだよ!
でも、本当は、わかってる。



碧くんだって。



妃莉よりも、好きな人と一緒にいたいはずだって。



だから、妃莉……。



“碧くんのこと、自由にしてあげる”って決心したの。



それなのに……。



碧くんのことが、好きで好きでたまらないとか。



今すぐ追いかけていって、背中にギュッて抱きつきたいとか……。



おまけに、こんな風に、ボロボロ泣くとか……。



妃莉。



ほんと……バカみたい。

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