お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



「それに……。
1時間も立ってなくちゃだから、大変ですよ~」



「…………」



「だからセンパイは、無理して並ばなくて、大丈夫です。
妃莉、ひとりで並びますからっ」



「……はっ?」



「ここまで連れてきてくれて、ありがとうございましたっ!」



センパイに向かってぴょこっと軽く頭を下げて、妃莉ひとりだけ行列に並ぼうとした。



「いやいやいや。
ちょっと待ってよ、妃莉ちゃん。
そうじゃないでしょ」
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