お前、可愛すぎて困るんだよ!
と首を横に傾けて言いながら、センパイは妃莉の頬にそっと触れた。



「それに、俺。
碧にも頼まれてるし。
『妃莉のことよろしくな』って」



「あっ……」



そういえば……。



さっき、碧くん……。



センパイに言ってたかも。



「だから、おいで。
俺ん家に」



センパイは、ニコッと笑ってから、立ち上がった。



「それなら、碧も安心するでしょ?」
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