初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
(11)余命宣告

眞彩side-

『ソーマ』本社。

「柚希と眞彩さんはまだ・・・柾貴君の所に住んでるのか?」

「あ、はい・・・柚希が忙し過ぎて・・・部屋探しが出来ないと言いますか・・・」

柾貴君も忙しくて殆どあの部屋には帰って来なかった。

「柾貴さんも自由に使ってと言われてるので、つい・・・」

「柾貴君は柚希達に気を遣ってるんだろ?まぁ、二人と柾貴君の間で話が付いてるなら、俺の出る幕はないが・・・」

「社長・・・柚希から・・・柾貴さんの話を訊きました・・・」

「そうか・・・柚希と柾貴君のコトを眞彩さんも知ったのか・・・」

「はい・・・」

「まぁ、そう言うコトだ・・・
でも、柾貴君は戸籍上は弟の優貴の息子。
俺は精子提供者に過ぎない」

「・・・」

「眞彩さん、この書類を副社長の元に持って行ってくれ」

社長は私に書類を手渡した。



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