初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「だから…その眞彩が望む甘い新婚生活は送れないかもしれない」

「・・・元々、すれ違ってばかりで…全然甘くないと思うけど・・・」

「あ・・・眞彩もそう思ってた?俺もだ・・・」

柚希は私に同調すると、缶ビールを口にした。

「でも、妊活しないと・・・お爺様達がうるさいわよ。今日だってお爺様から電話掛かって来たんだから・・・」

「何の?」

「妊娠の催促よ」

「そうなの?」

「そうよ・・・赤ちゃんは授かり物だし、そう簡単には・・・不妊なら、早く治療しろってさ・・・相馬さんの為を思ってのコトだけど・・・私としてはウザい・・・」

「ウザいか・・・」

私は笑う柚希を睨んだ。

「分かった・・・今夜は頑張るよ・・・眞彩」

「絶対よ。絶対だからね・・・柚希」

「そんなに可愛いくおねだりするなよ・・・今直ぐにベット行っちゃうぞ。眞彩」

「だって・・・」

「眞彩は俺を煽るの上手いね・・・」

「私は別に・・・」




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