光の少女Ⅴ【決戦編】

第4章 休息

1


「・・・あれ?」

「気が付いた?」


花音が気が付いた時にはベッドに寝かされていて、近くから琴音の呆れたような声が聞こえてきた。

身体を起こし視線を向ければ、声と同じように呆れた表情で彼女が立っている。


「全く・・・、刹那が迎えに行って漸く帰ってきたかと思えば、四人中三人が意識を失うってどういうことよ?」

「あははは、ごめん。なんかみんなの顔を見たら、安心しちゃって。風夜と封魔さんは向こうで結構無理してたから」

「まぁ、その辺りのことは神蘭から聞いたわ」

「そっか。・・・そうだ、風夜達は?」

「休んでるわ。刹那もね。あの後、今度は私達全員を街に連れてきてダウンしたのよ。だから、まだ少し休んでいたら?」

「ううん。私はもう平気だから。三人の様子を見てくるよ」


花音はそう答えると、ベッドから下りた。
< 21 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop