光の少女Ⅴ【決戦編】

第2章 別れ

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「よし、これで忘れ物はないかな」

「ピイイイ」


紫狼の屋敷の部屋で、荷物を纏めていた花音は部屋の中を見回す。

そして、忘れ物がないことを確認して部屋を出ると、丁度風華と空夜が歩いてきた。


「花音ちゃん、おはよう!」

「あ、風華ちゃん!空夜さんもおはようございます」


花音に気付いて駆け寄ってきた風華の後ろから近付いてきた空夜に挨拶する。


「ああ。おはよう」

「やっと帰れるね」


嬉しそうに話す風華と空夜と集合場所まで行くと、それぞれの場所へと帰る者達の姿しかなかった。
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