もう一度・・あなたと

怜音は、大学に来ていた。
教授にインターン終了の報告と
卒論の結果を聞きたくて。

教授は、
「あちらのドクターから、
大絶賛でしたよ。
お疲れ様でした。
卒論も素晴らしく、問題ありません。

それで、門倉くん、あちらのドクターより
正式に君を受け入れたい、
連絡が、入りました。
如何しますか?」
と、言われた。

「教授、卒業式の件ありがとうございました。
カリフォルニアの病院は、
遣り甲斐があるところですが、
御返事するのを
一日待って貰えませんか?
両親にも、相談したいとおもいます。」
と、言うと

「あなたの一生を左右することですから、
ゆっくり、時間をあげたいのですが
あなたが帰国して、
体調が悪くなった子供もいて
あちらも急いでるようです。
本当に申し訳ない。」
と、教授。

「直ぐに、返事ができなくて
すみません。
明日には、必ずご返事します。」
と、言って怜音は大学をでた。


飛鳥の待ち合わせのカフェまで
歩きながら考えた。

確かに自分には、
カリフォルニアの病院があっていると思うが、
飛鳥と離れたくない気持ちがあった。

待ち合わせの場所につくと
飛鳥が、
「教授と話できた?」

「うん、会えたよ。
卒論も、OKだった。
進退は、また連絡することになった。」
と、言うと。

「そう、良かった。
じゃ、出掛けようか?」
と、言った。

その時は、なぜか
飛鳥には、詳しく話せなかった。
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