素直になれない恋






そして、授業が始まっても集中できず、
お昼休みになってしまった。






ああああっ。







玉子焼きを口に入れながら死んだような顔をしてると



「……沙羅、顔死んでる」



友希ちゃんが呆れた顔で言ってくる。




「………だって!!!
いつも、素直になれない私が
ちゃんと言えるかなって!!!!」




大変だ!という勢いでそう言うと




「ほら、大丈夫だって。
ね?話しなら聞いてあげるから。
フラレた話でも両思いな話でも…ね」



ニヤッと笑ってそういった。







ゆ、ゆきちゃん………、





「ふはっ、ありがとう!」




お礼を言ってから、午後の授業を受けて







あっという間に放課後になってしまった。






< 124 / 149 >

この作品をシェア

pagetop