同・棲・同・盟!
「俺も。死ぬこと同様、いつ子どもが授かるかは、神のみぞ知るところだが。おまえとの子どもだったら俺・・・ほしいな」
「ぎゃっ!そそ、それは・・・わたし、も」

照れるあまり、恐らく首まで赤くなっている私が、正面に座っている日田さんをチラッと見ると、日田さんの穏やかな笑顔がパッと視界に入って。

・・・好き。
私・・・日田さんのこと、愛してる・・・。

テーブル越しに手を伸ばしてきた日田さんの手を、私はパッと掴んだ。
そのまま日田さんに引っ張られる形で、私は椅子から立ち上がり・・・。

「今度からはゴムつけなくていいよな?」
「は・・・あああぁ、はいっ。ええっ。ぜひっ!」
「ぜひって・・・まあいい。そういうことなら、同棲同盟から結婚同盟に移行した方がいいな」
「あ・・・はいっ」
「なるべく早めに・・・」

と日田さんは言いながら、寝室のドアをパタンと閉めた。

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