同・棲・同・盟!
部屋に置いていた物の中には、無傷なものもいくつかあった。
だけど、煙の臭いが染みついているものと、消火に使ったと思われる水で、使えなくなったものが大半で・・・。

「思ったとおり、使えそうなもんはあんまないな」
「日田さんは、こういう風になってるって、予想してたんですか?」
「ああ」
「さすがですねっ!」
「そこ、褒めるとこか」
「いやっ!えーっと、う~ん・・・」
「おいおい大島。深く考えなくていいから、貴重品だけ持ってここを出よう」
「はいっ」

通帳は、水に濡れて少しヨレていたけど、構わず持ってきた。
同じ理由で、私の成長記録のアルバムも。
兄が贈ってくれた野菜は・・・残念ながら持って行けなかった。

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