同・棲・同・盟!
「・・もしもしお兄ちゃん?」
「よぉ、沙緒里ちゃん。どーしたー?」

週に1度は電話で連絡をし合っている兄とは、ついこの前話したばかりだけど。
いつもどおりののんびりした兄の声を聞いたら、ホッとして。
私は泣きそうになったけれど、グッとこらえて話を続けることに専念した。

「あ、あのね。えっと、そっちにはニュースで流れてないと思うから、まだ知らないと思うけど」
「何が」
「昨日の夜、うちが・・火事になって」
「なぁにーぃっ?!沙緒里っ!おまえ大丈夫か!?てか大丈夫だから、こうして俺に電話かけてんだよな?てかこれ、おまえの電話だよなっ?」

半ばパニック状態で、矢継ぎ早に質問をしてくる兄の勢いに、少々気圧された私は、耳につけてるスマホをちょっと離した後、兄の質問に答えた。

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