モデル姉さんのファンは弟くん

「玲蘭ちゃん!!久しぶり〜!おはよー!」
「うおっ、伊藤じゃん!おはよ!」
「玲蘭〜久しぶり!待ってたよ〜!」
「玲蘭〜会いたかった!!」









夏奈ちゃんと待ち合わせしていた1年生棟玄関から教室へ入ると、クラスメイトのみんなが声をかけてくれた。









「みんな久しぶり!わたしもすっごく会いたかったよ〜!」








「「「うっわ!笑顔、最高!!可愛いすぎ!」」」








「あははっ。あーあ、玲蘭ったらもう〜。みんなデレデレになっちゃったじゃない。」






「ねぇ玲蘭ちゃん、さっそくこれ買ったの!この表紙の玲蘭ちゃんが美人すぎて!」
「あっそれ俺も買ったやつ!」
「これでしょ〜?うちも買ってる〜!めちゃくちゃ玲蘭綺麗すぎたよー!」









「みんなチェックしてくれてる…嬉しすぎるよ!ありがとう!!」









昨日発売された雑誌を広げて、わたしのページをみてくれているクラスメート。








「その玲蘭はマジ美しすぎ。」








「夏奈ちゃん褒めすぎだよっ…夏奈ちゃんもあの人カメラマンさんに撮って貰えばわたしよりもっともっと綺麗だよ!」










「玲蘭って本当に謙虚だよね。もっと胸張っていいんだからね!?」








「夏奈ちゃんにそう言ってもらえてすっごく嬉しいよ!くふふ。」









「「「かっわいいいい〜!!」」」
「ほんっと……伊藤ってすば抜けて綺麗だよな。」
「伊藤、今日はずっと学校いれんの?」








「ありがとうっ…でも全然そ、そんなことないよ!あ、うん!今日は1日オフなんだ!」









クラスメートの女の子も男の子も、わたしのことをべた褒めしてくれるけど…。









わたしよりもっともっと可愛い人はいるし、ただタイミングが良かったおかげでスカウトされて、モデルをやっているようなもの。

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