梅雨少年、晴少年。
今なんと?!
唖然とする私に、紺野君は言葉を続けた。
「だから…お付き合いを前提に、俺と友達になってください!」
紺野君の真剣な姿勢とその言葉に、思わず私は顔をふっとほころばせた。
「え、なんで笑…あ、もしかして俺の髪型変?!」
切りすぎたんだよなーとぶつぶつ言う紺野君がおもしろかったから、私はくすくす笑って「似合ってるよ」と言った。
「ありがとう」
そう言った紺野君の顔は、梅雨あけの夏空のような笑顔だった。