梅雨少年、晴少年。

今なんと?!


唖然とする私に、紺野君は言葉を続けた。


「だから…お付き合いを前提に、俺と友達になってください!」


紺野君の真剣な姿勢とその言葉に、思わず私は顔をふっとほころばせた。


「え、なんで笑…あ、もしかして俺の髪型変?!」


切りすぎたんだよなーとぶつぶつ言う紺野君がおもしろかったから、私はくすくす笑って「似合ってるよ」と言った。


「ありがとう」


そう言った紺野君の顔は、梅雨あけの夏空のような笑顔だった。



< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop