好きと嫌いは神一重

「母さん、久しぶり」

 宗一郎のお母さんは私たちが小学生の時に病気で亡くなった

 「お久しぶりです」

 私も宗一郎のお母さんは大好きだった

 とてもきれいで優しい人口癖は

 『葵ちゃん!早く宗一郎のおよめさんになってね~』

 だった

 「毎年来てたの?」

 「まぁな」

 「なんでわたしを?」

 「きれいになった葵を母さんにみせてやりたくてな」

 「なにバカなこといってるのよ!」

 「本当のことだ」

 「なによこのあいだから」
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