EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
とは言いつつ、明らかにフェオドールの声が普段より低い。
どうやらご機嫌斜めになってしまったようだ。
「あ~、すみませんフェオ。そんな怒らずに。機嫌直して下さい」
「……怒ってない」
「うっそだー。嫉妬してますって顔に書いてあるよ?ほらフィアンセちゃん、見て見て。フェオのこの辺」
ミロスラフが手を伸ばしてフェオドールの頬をつつく。
(うーん…何も書いてないし…いつものフェオさんだけど…)
まじまじと見つめて観察する小鳥だが、基本ポーカーフェイスなフェオドールなので難しい。
「はい、フェオもお待たせしました。どうぞ」
セルトが真っ赤な液体の入ったグラスをフェオドールの前に置く。
「それ…お酒なんですか?」
気になって小鳥が尋ねると、フェオドールは小さく頷いた。
「酒を血で割ってるんだ」
水割りならぬ血液割りらしい。
成人しても絶対飲めないと内心で思いながら、小鳥はオレンジジュースをコクンと飲む。