EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】
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†††


 その日、たまたま居間に集まっていたのはフェオドールとオーレリアン、それからカロンだった。

テスト期間が終わり、学校が長期休暇に突入したばかりで各自時間に余裕がある今日この頃。

カロンとフェオドールは普段の日に録画しておいた流行りのドラマを一気に消化中である。

オーレリアンはドラマに興味などなかったが、フェオドールに誘われて断りきれずこの場にいた。

「これ、主役の女の性格悪すぎ。苛つくウザイ」

「えー、そうか?胸デカいから良くね?」

「くっだらない。お前の残念な脳みそって下半身にあるわけ?」

「オーレリアン、カロン、テレビは静かに観なさい」

フェオドールから言外にうるさいと注意され、大人しく黙るオーレリアン。

カロンも口をキュッと結んで兄の言うことに従う。

そんな時だった。

突然、小鳥が居間にやって来た。

こんなことを言いながら。

「すみません、ちょっと家出をしたいんですが……」

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