EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】




「こちらです」

エマに案内され廊下を歩く。

大階段の奥にある食堂はなんと扉が人の形をしていた。

シルクハットをかぶり右手にポット、左手にティーカップを持っている。


(このシルエット…どこかで見たような…?)


小鳥が思い出そうとしていると白魔がエマに尋ねた。

「アリス、好きなの?」

「はい。大旦那様がルイス・キャロルのファンでして、屋敷の扉は全てアリスシリーズのキャラクターを意識した作りとなっております」

「あ、そっか!帽子屋さんだ」

アリスを変なお茶会へ誘うマッドハッター。

食堂の扉が彼のシルエットだと気づき小鳥はポンと手を打った。

「中へどうぞ」

扉を開けるエマに促され、広い食堂内へ。

緑の壁に金色の装飾が輝くダイニングには中央に重厚な長テーブルが一つ置かれていた。

「おはよう。よく眠れましたかな?」

そのテーブルについたまま客を迎えたのは大旦那様であるダンクラートだ。

彼の隣にはランベルトが腰掛けている。


< 112 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop