EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
12


†††


 ルカと創世祭デートの確認をした小鳥は、翌日、寝起きの食事を終えてから出掛ける準備に取り掛かった。

手伝うとの約束通り、ヴォルフが部屋にやって来て服装のコーディネートを一緒に考えてくれる。

「やっぱりデートならスカート!あっ、赤のチェックがあるぅ、カワイイー!」

『カワイイー!』

「これにするならトップスは……ボクならこの黒とか、そっちの色も良いなぁ〜」

『イイなぁー』

「けど待って、コトリのカワイイを全力で引き出すとなると、この色じゃ全然ダメだね地味。明るいカラーは入れたいけど、あんまり派手なのもコトリのイメージじゃないしなぁ〜」

『全然ダーメー』

「……ここはやっぱり白か……いやでもこっちの色も……」

小鳥の持っている服を色々と眺めながら、ヴォルフのお喋りが止まらない。

確実に小鳥よりも服選びを楽しんでいる。

そして合いの手を入れているのは小鳥ではなくペギーだった。

「これにはボクが持ってるスカートが似合うかも。うーん……ボクの服、貸しても良いんだけど……そんなことしたらまたルカくんブチギレるだろうしねー。俺以外の男からもらった服なんて着るなぁ!って。コトリもイヤでしょ?デートでカレシがブチギレるの」

「う、うん……」

『ブチギレ最低!イーヤーダァー』

実際ルカがそんなことでキレるのか謎だが、ルカを不機嫌にしたいわけではないので小鳥は頷く。

ペギーも羽をバタバタ動かし、ブチギレ反対をアピール。

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