EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】


†††


 屋敷に戻ってから、小鳥はレオから貰ったメジロをどこに飾ろうか悩んだ。


(やっぱり、このテーブルしかないよね……)


部屋にある唯一の丸テーブルにそっと置いてみる。

「うん。可愛い!」

小さいが、置いてあると何だかテーブルがオシャレに見えた。

改めてちゃんと観賞しようと、椅子に腰掛けテーブルの側へ。

「これ、ドアノブかな……?」

メジロは直接地面に触れておらず、土台がくっついている。

その土台がドアノブのようだ。

丸いドアノブの握る部分を上、平らな面を下にして、主役のメジロはその握る部分にちょこんと止まっている。


(これもきっと、捨てられてた物なんだよね)


勿論レオがしっかりと磨いたので見た目は綺麗だ。

レオの発想力と器用さにつくづく感心しつつ、小鳥は小さなメジロを眺めた。


(そう言えば、ルカくんもロボットを作ってくれるって言ってた……)


貰ってばっかりだ。


(何か、お返しできるもの……。お菓子を作ってあげるとか?)



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