青空の下月夜に舞う 2


【お父さんに送ってもらって、家に帰る事になりました!連絡が遅れてすみません。また遊んで下さ】


――あ……



裸女に文字を打ってる途中だった。


画面には【通話中】の文字。



着信相手が誰なのかすら分からず、メール作成途中でかかってきてしまった。



響か、裸女だったら、どうしよう……っ!

話せる状態じゃないのに、耳に携帯をあてたのは、無意識。

また心配かけてしまう。

そう思い、ドクンと心臓が強く音をたてた時。





『今どこに居る』




聞こえてきたのは、予想していない声。




「なん、で……、」

『んあ?声が響いてやがるな、やっぱあそこの公園か?お前この音聞こえる?』


携帯から聞こえてきたのは、耳が痛くなる位のバイクのエンジン音だった。

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