すでに恋は始まっていた

偶然

パンパン


泉が空気を切り替えるように手を叩いた。


「さぁ!計画はばれちゃったけど、せっかく準備したんだからパーティーしようよ!…あんたも来る?」


疾斗の方を向いて言った。


前は敵視してたけど、私が倒れた時のことがあってから泉の疾斗に対する態度がかなり変わったと思う。


「いや、俺はいい。用事があるから」


そう言って私達に手を振り、外へ出て行った。


(なんだか少し残念なような…)


「じゃあ日菜・葉月行こ!」


「「うん!」」


私達は歩いて泉の家に向かった。


案外この近くみたい。


「あ、着いた!」


泉の視線を追って、私達も横にある家を見上げる。


「でか!」


家を目の前にした途端、葉月の目が飛び出した。


「…相変わらずだね」


小学校からの付き合いである私はもう見慣れている。


「そう?さ!入ろ!」

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