すでに恋は始まっていた
「終わりだな」


そう言った疾斗が私に近づいて来ようとした時…。


いきなり霧谷が起き上がって私の背後に回った。


「何⁉︎」


背後に回った霧谷は私が動かないように左手で私を固定した後…右手のナイフを私の首の前に持ってきた。


(油断してた…)


「日菜!」


すかさず疾斗が私を助けに来ようとしてくれた。


「動くんじゃねぇ!こいつがどーなってもいいのか?」


その言葉で動きが止まる。


(待って待って待って!私どーなるの⁉︎)

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