すでに恋は始まっていた
ガチャ…


「みんなお待たせ〜!」


「お邪魔します」


部屋に入った私達にみんなが近寄ってくる。


「あれ、樹もいるじゃん!」


樹が大のお気に入りの光は真っ先に樹君に飛びついた。


「そこでちょうど会ってね、これから遊びに行くから一緒にどう?って誘ったの!」


「すみません、お邪魔してしまって」


申し訳なさそうに頭を下げる。


「いいじゃん!行こうぜ!」


《樹がいたら最高だろ!》


「俺も賛成だな」


《大勢の方が楽しいし》


「私は別に。自由にして」


《まぁ、みんなが連れて行きたいならいいんじゃない?》


「………」


(やった!みんな賛成だね!疾斗は無言だけど)


疾斗の態度はいつものことだから知らないふりをすることにした。

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