すでに恋は始まっていた
「そういうことじゃないの!ホント鈍感。周り見てわからない⁉︎あんたのせいで私達はハブられてるの!」


私の怒りは爆発した。


口から暴言が溢れ出してくる。


目にはじんわりと涙が溜まる。


「日菜!言い過ぎよ!」


泉の注意が入った。


だけど私の勢いは止まらない。


「…俺のせいか?」


言い返してくると思ったのに、落ち込んでいるみたい。


「そうよ!私は平凡に過ごしたいのに…あんたのせいでめちゃくちゃよ!」


ついに溜まっていた涙がこぼれた。

< 52 / 363 >

この作品をシェア

pagetop