傷だらけの歌姫

記憶

「んっ……此処は……??」





渉「美歌……起きたか。」




「誰……??」




渉「まさか……記憶が??」




男はすごい怖い顔で私を見てきた




「あの……私事故でもしたんですか?


それと貴方は……」




渉「覚えてねぇんだな。


俺はお前の旦那の渉だ。

そしてお前が此処にいる理由は出産したからだ。」




「出産……??」




?「オギャャャャ!!!!」




ビクッ



男は赤ちゃんを抱き私の前に出した




「この子は……??」




渉「俺と美歌の子の春真。」




「春真……。
ごめんなさい……覚えていまいわ。

だけど多分この子は私の子なのね。

だって口元がお父様にそっくりなんですもの。」




渉「そうか……。」




「春真くん……おいで。」



私は渉さんから春真くんを受け取りあやした。


「泣かないで……。」



渉「春真を見ててくれないか。」



「はい。」



そう言って渉さんは部屋を出て行った。
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