動き出した、君の夏
キィ…ッ

錆(さび)の付いたドアを開けた
緑のネットで仕切られた部屋に入って、バットを取り出した


千夏とは一緒に帰りてぇ
でも、負けるわけにはいかねんだよな




『…あんなこと言われちゃな…』



昼休みの記憶が、よみがえった

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