動き出した、君の夏
「千夏にもいよいよ春だよー♪」
『別に春じゃないっ!!』
「じゃあさ、千夏じゃなくて千春じゃね(笑」
「お、それいい」
『裕樹!!ノらなくていいから!!』

2人のボケを1人でさばくのは大変だって!!
しかもこの2人、結構しつこい!!;

「お、三村の弁当上手そーだな!!」
『へ…』

一瞬動きが止まって、あたしの弁当箱の置いてある机を振り返った
あたしの弁当の中を見つめて、本気で美味しそうな顔をしている夕が居た

「このエビ貰っていいか?」

幸せそうな笑顔であたしを見て
エビを指差して言った

『ど…どうぞ…』
「さんきゅー!!」

一口でぱくっと口に収めた

「あ、美味ぇー!!三村の弁当美味ぇな^^」
『そ…そうかな…』



「三村 千春ー!!!!」
『なっ…瑞希!!!!』
「あははー千春が怒ったー!!」
『千夏だアホー!!!!』

瑞希と裕樹を追いかけ始めると、夕がもう1個エビを手に取りながらきょとんとした

「あれ、三村って千春なのか?俺はずっと千夏だと…」
『いやいやいや!!合ってる!!それで合ってる!!!!』

春だとぅ!?
…あはは。まさかね…

「おーい千春ー!!玉子焼き食べていいー!?」
『瑞希2個も食べたでしょー!?』






『って千春じゃなーい!!!!』
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