動き出した、君の夏

近いうちに

『みぃーーずきっ!!』
「どわっ」

今日は珍しく、あたしから瑞希をどついてみた
だって…幸せなんだもん!!!!

「ななな何だよ!?マジでビビったし!!」

いつもあたしをどついてるのに、自分がやられると本気でビックリするんだよなぁ(笑

『見て見て見てーっ!!』

ケータイを開いて瑞希に見せる

「んぁ?」

『夕のアドレス…ゲットしましたぁー!!』

「マジでか!!おめでとーっ!!」
『えへへー有り難う♪』
「ってか…いつ?」
『昨日ー。昨日バッティングセンターで会ってさー♪』
「へー。ま、あたしはそのとき生徒指導に散々言われてたんだけどー」
『悪いねーノロケちゃってー♪』
「マジ有り得ぇしー」

瑞希が眉間に皺を寄せた

『って…まだネクタイしてんの!?』

こりないなー…

「当たり前だし。そんなんじゃあたしの心は折れねぇよ?」

な、何か…
風紀委員と生徒指導の先生の意味が無いと思うんですけど…
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