動き出した、君の夏

降格

「オス。三村」
『あ、夕っ。おはよっ』

大会の次の週
月曜日の朝から夕に会えるなんて嬉しすぎるっ!!

『あれ、今来たの?朝練は?』
「ん?ぁあ、今日は休み」
『でも、いっつも1人で練習してるじゃん』
「ハハ。昨日バッセンでずーっと打っててさ、寝坊しちまった(笑」

笑いながら頭を掻いた
その苦笑いも好きだなぁ
何でか分かんないけど爽やかで。可愛いし

「あ、そーだ。大会お疲れ」
『えっ?…うん…夕もね!!』
「おう…」

2人で沈んだ顔になった
あー…もしかして夕も?
恐る恐る聞いてみた

『…夕…どうだった…?』
「ん…三村は?」
『あたしは……100は2位だったんだけどね…高跳びは…やっぱ…県行けなかった』

あのミラクルにショックだったジャンプを思い出して、うつむいた
夕はそれを聞いて、そっか。とだけ言った

「俺も、やっぱ調子悪くてさ。三振しちまった」
『そっかぁ…』
「レギュラー、外されるかもな」
『……うん…』

返す言葉が見つからなくて、曖昧(あいまい)に相槌(あいづち)を打った
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