動き出した、君の夏
『な…ななな何でそれを…』
「…いや。予想だったが…今の反応でハッキリした」

監督がヤクザみたいな(言ったら殺される)顔をにやっと歪ませた
…まさか、夕の何気ない腹黒さは監督から伝授された…!?

『ま…まぁ…』
「別にいけどな。試合に支障が出なければ」
『絶対出ません!だって夕、極度の野球バカですもん!!!!』
「………そうか」
『はい!!尋常じゃなくバカです!!』

大きく首を上下した
監督の怖い顔が、少しだけ笑った

『何笑ってんすかぁ!』
「いや…スマン…(笑」

「先生ぇーーーー!!!!水無くなりましたァーーーー!!!!」
「入れてこーーーーい!!!!」
「またスかぁ!!!!????」

瑞希が、水道に歩きながらぎゃーぎゃーと叫んだ
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